No.463 サンシティ名画劇場「スペンサー ダイアナの決意」
史上最も愛された『プリンセス=ダイアナ元皇太子妃』が、最も悩んでいた頃の決意の3日間を描く。未来の王妃の座を捨て、女性として、母として、一人の人間として生きる道を選んだダイアナ。没後25年、実話に基づく気高くも切ない物語。世界は誰も知らないダイアナを知る―。
日 時 |
2023年6月23日(金)
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24日(土)
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本編時間 |
1時間57分 |
会 場 |
小ホール |
出 演 |
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料 金 |
全席自由(税込) |
●公式サイトURL https://spencer-movie.com/
●公益財団法人越谷市施設管理公社
「本作は、女王にはならず自分のアイデンティティを確立しようと決意した一人の女性の物語です。サンドリンガムで過ごすクリスマスという非常に短い期間のダイアナの葛藤と、最終的に自分のためだけでなく、子どもたちのためにも自由を確保するまでの過程を描きたいと思いました。このプロセスは、ダイアナの生涯のほんの一部かもしれませんが、彼女の人生を大きく変えた時間だったと言えるでしょう。そして、この決断こそが、ダイアナの美しき遺産の象徴であり、彼女の正直さと慈悲深い功績は今も唯一無二のままなのです。」
—————パブロ・ラライン監督
ダイアナを演じるのは、クリステン・スチュワート。『トワイライト』シリーズで絶大なる人気を得た後、『アクトレス〜女たちの舞台〜』で全米映画批評家協会賞を始め数々の賞を受賞するなど着実に演技の幅を広げ、その存在感に深みを増した。本作では実在のダイアナのアクセントや眼差し、立ち居振る舞いを完璧にマスターするのはもちろん、彼女の孤独を内面から演じきり、初のアカデミー賞ノミネートの栄誉に輝いた。『シェイプ・オブ・ウォーター』で同賞にノミネートされたサリー・ホーキンスら実力派俳優たちとの共演にも圧倒される。監督は、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でも、ナタリー・ポートマンをオスカーノミネートに導くなど、稀有なる演出力を誇るパブロ・ラライン。
ダイアナ元妃は、英国名門貴族スペンサー(本作タイトル)家の令嬢として、1961年に誕生した。20歳の時にチャールズ皇太子と結婚式を挙げ、17億人がTVに釘付けになったといわれるバルコニーでのロイヤルキスで、たちまち世界中に〈ダイアナ・フィーバー〉を巻き起こし、二人の王子にも恵まれる。だが、やがてチャールズが結婚前から恋愛関係にあったカラミとの仲を復活。夫の裏切りに傷ついたダイアナは、執拗なパパラッチや慣れない王室の作法から来るストレスにも苦しめられ、摂食障害を患ってしまう。本作は、この最も悩んでいた頃の彼女を描いている。チャールズと離婚後は再び輝きを取り戻し、慈善活動に身を捧げ、〈人々の心のプリンセス〉と讃えられる。恋多い女性としても知られていたが、当時の恋人と共に1997年突然の交通事故で亡くなり世界を悲しみに包む。享年36歳。ファッションアイコンとして今なおリスペクトされているダイアナのセンスを華麗に表現するため、本作ではCHANELが衣装を制作している。
1991年、クリスマス。英国ロイヤルファミリーの人々は、いつものようにエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスに集まったが、例年とは全く違う空気が流れていた。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の仲が冷え切り、不倫や離婚の噂が飛び交う中、世界中がプリンセスの動向に注目していたのだ。ダイアナにとって、二人の息子たちと過ごすひと時だけが、本来の自分らしくいられる時間だった。息が詰まるような王室のしきたりと、スキャンダルを避けるための厳しい監視体制の中、身も心も追い詰められてゆくダイアナは、幸せな子供時代を過ごした故郷でもあるこの地で、人生を劇的に変える一大決心をする——。
監督/パブロ・ラライン
出演/クリステン・スチュワート、ジャック・ファーシング、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス、ショーン・ハリス 他
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