No.363 サンシティ名画劇場「そこのみにて光輝く」

No.363 サンシティ名画劇場「そこのみにて光輝く」

愛を捨てた男と、愛を諦めた女。 函館の一瞬の夏を舞台に、二つの魂が邂逅する。

日 時

2015年2月20日(金) ・ 21日(土)
 10:00/14:00/18:30

本編時間

2時間00分

会 場

小ホール

出 演

料 金

1,000円
割引券持参800円

公式サイトURL http://hikarikagayaku.jp

公益財団法人越谷市施設管理公社


第38回モントリオール世界映画祭
ワールド・コンペティション部門最優秀監督賞受賞
 
第87回米国アカデミー賞外国語映画賞部門
日本出品作品に決定

 
『海炭市叙景』に続く、佐藤泰志の最高傑作、待望の映画化!
函館の短い夏を舞台に紡ぎ出す、運命の出会いと家族の物語。
        
いまから23年前、何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれず、今の日本を予期したような作品群を遺し、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志。
短い函館の夏を舞台に、生きる目的を見失った男と愛を諦めた女との出会い、そして底辺で生きる家族を慈しむような眼差しで描き、第2回三島由紀夫賞の候補となった作家唯一の長編小説にして最高傑作と言われる「そこのみにて光輝く」が、発刊から24年を経て待望の映画化となる。
監督は『オカンの嫁入り』で新藤兼人賞を受賞し高い評価を得てきた呉美保。これまでの二作で見せてきたアットホームな筆致から一転、ざらついた絆の行方を素手で掴まえる硬質な映像文体で、まったく新たな境地に達している。その一方で、この映画作家ならではの優しさがより深化していることに驚かされるだろう。
 
 
綾野剛×池脇千鶴×菅野将暉
体を張った迫真の演技のぶつかり合い
 
主演は、綾野剛。『るろうに剣心』『ヘルタースケルター』『夏の終わり』『シャニダールの花』と、近作をあげるだけでも枚挙にいとまがないこの旬の俳優が、これまでにも増してソリッドで、けれども儚げな「ゆらぎ」のある存在感で、ひとりの女を愛しぬく主人公・達夫のインナーワールドを豊かに体現。ヒロイン、千夏には池脇千鶴。名作『ジョゼと虎と魚たち』で見せた破格の人物造形に匹敵する情感あふれる演技で、さらに一歩踏み込んだ「女の芯」をかたちにしている。千夏の弟、拓児の『共喰い』の菅田将暉。前科者だが、どこまでも無垢なその精神の行方を快活と刹那が交錯する天使のようなたたずまいで見せる。そして、高橋和也、火野正平という芸達者が脇を固め、慈しみのある作品世界の奥行きをさらに拡げた。
 
 
 
北の町。愛を求める人々のひたむきな生。
引き寄せ合う魂の邂逅。
 
STORY
 
ある出来事がきっかけに仕事を辞め、目的もなく毎日を過ごしていた佐藤達夫は、ある日パチンコ屋で使い捨てライターをあげたことをきっかけに、粗暴だが人なつこい青年・大城拓児と知り合う。拓児に誘われるままついていくと、そこは取り残されたように存在している一軒のバラックだった。そこで達夫は拓児の姉・千夏と出会う。互いに心惹かれ、二人は距離を縮めていくが、千夏は家族を支えるため、達夫の想像以上に過酷な日常を生きていた。それでも、千夏への一途な愛を貫こうとする達夫。達夫のまっすぐな想いに揺れ動かされる千夏。千夏の魂にふれたことから、達夫の現実が静かに色づきはじめ、達夫は失いかけていたこの世界への希求を取り戻していく。そんなとき、ある事件が起こる──。
 
 
 
◆監督/呉 美保
 
◆原作/佐藤泰志
 
◆出演/綾野 剛、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、火野正平、伊佐山ひろ子、田村泰二郎、 ほ
 
※当日割引券(チラシ)またはこのページをプリントアウトし、ご持参の方は200円引き。
 (モバイル画面の提示でも割引いたします)
※割引券1枚につき、5名様まで割引いたします。(2015.2月の名画劇場のみ有効)
※満席の場合はご入場をお断りする場合があります。