東京バレエ団〈子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」〉

東京バレエ団〈子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」〉

チャイコフスキーの名作「眠れる森の美女」を、バレエ鑑賞が初めてのお子様にもわかりやすいように、みどころ満載の特別バージョンで上演します。

日 時

2013年9月1日(日)
 15:00

会 場

大ホール

出 演

吉川留衣(オーロラ姫)/梅澤紘貴(デジレ王子)

料 金

S席(おとな)4,500円(こども)2,500円(親子券)6,000円
A席(おとな)3,500円(こども)2,000円(親子券)4,500円
※4歳未満のご入場はできません。
※こどもは、4歳〜中学生が対象となります。
※親子券は、おとな・こども各1名のペア料金です。

公式サイトURL http://www.thetokyoballet.com/


       東京バレエ団
       子どものためのバレエ

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オーロラひめは100年ねむりました。
ステキなおうじさまにであうために。

平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
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photo:Kiyonori Hasegawa
 

夏休みに、夢のように美しく楽しいバレエを、ご家族そろってお楽しみください。
 
 この「ねむれる森の美女」は、お子さまたちが自身の視点で楽しめて、観終わって劇場を出るときに興奮して踊りだしたくなるような舞台を目指して、東京バレエ団が新しく制作した作品です。
 舞台にはお子さまたちを引きこむさまざまな仕掛けが散りばめられています。まず上演時間は子どもたちが集中力をもって観られるよう、休憩をはさんで約1時間半に設定されています。バレエには本来、台詞はありませんが、物語の登場人物である式典長(カタラビュット)がナビゲーターになって見どころを解説するので、お子さまたちの興味が途切れることがありません。舞台美術は、子どもの創造力を刺激する永井郁子氏による色彩豊かなもの。衣裳も従来のバレエの衣裳に加え、役によってはぬいぐるみを使うなど、親しみを感じてもらえる工夫をほどこしています。
 2012年3月に本作が初演されると、追加公演を含めた4回の舞台すべてが満席となり、多くのご家族の方々にご覧いただいて好評を得ました。バレエを初めて観た女の子・男の子たちが、楽しさのあまり見よう見まねで踊る姿が、会場のあちこちで見られました。
 お子さまの豊かな感受性をはぐくむ、この子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」が、早くも今夏サンシティホールにやってきます!ぜひご家族ご一緒に素敵な夢の世界を体験してください。
 
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オーロラ姫とデジレ王子           カラボス     
photo:Kiyonori Hasegawa
 
CAST
オーロラ姫:吉川留衣
デジレ王子:梅澤紘貴
※やむを得ない事情により変更となる場合がございます。
 
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吉川留衣 Rui Yoshikawa
埼玉県出身。5歳からバレエを始める。2000年3月から2年間、オーストラリア・ナショナル・シアター・バレエ学校に留学。卒業公演で『ジゼル』『シンデレラ』の主役を務めた。02年、東京バレエ団に入団。翌年『ギリシャの踊り』で初舞台を踏む。バランスがよく柔らかな身体を活かした、キュートで洗練された踊りが魅力。
04年の海外公演で『ギリシャの踊り』パ・ド・セットに選ばれ、続いて『パキータ』ソリスト、『くるみ割り人形』花のワルツのソリストを踊った。05年は『スプリング・アンド・フォール』『シンフォニー・イン・D』、『眠れる森の美女』オーロラの友人、『ドン・ジョヴァンニ』のシルフィードを踊った。06年はマラーホフ版『眠れる森の美女』子猫、『バレエ・インペリアル』ソリストを踊った。07年はキリアンの『ステッピング・ストーンズ』に選ばれた。08年は第23次海外公演で『舞楽』、9月『ジゼル』のパ・ド・ユイットを初めて踊った。09年、マラーホフ版『眠れる森の美女』でフロリナ姫を初めて、マカロワ版『ラ・バヤデール』バレエ団初演で影の王国第2ヴァリエーションなどを踊ったほか、『くるみ割り人形』フランスを踊った。10年『ラ・シルフィード』3人のシルフィード、〈マニュエル・ルグリの新しき世界〉『ホワイト・シャドウ』世界初演に出演、続いて『シルヴィア』バレエ団初演でオリオンの女官、シルヴィアのお付き、『ザ・カブキ』遊女を初めて演じた。『オネーギン』バレエ団初演、続く〈マラーホフの贈り物〉で『仮面舞踏会』“四季”に出演し、『ドン・キホーテ』3人のドリアード、『ジゼル』パ・ド・ユイット、ドゥ・ウィリ、〈奇跡の響演〉『春の祭典』4人の若い娘を踊っている。また『M』オレンジを初めて踊った。11年『ダンス・イン・ザ・ミラー』バレエ団初演に出演したほか、『白鳥の湖』パ・ド・トロワ、〈マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅱ〉『ビフォア・ナイト・フォール』第2楽章、『ジゼル』ドゥ・ウィリを踊った。12年、ディヌ・タマズラカルと『薔薇の精』を踊り、新制作“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”フロリナ王女、シンデレラを踊った。パリ・オペラ座ガルニエ宮での『ザ・カブキ』で遊女を演じたほか、『ドン・キホーテ』でキトリの友人などを踊った。
13年1月、“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”でオーロラ姫を初めて踊った。続く全国縦断公演では『ドン・ジョヴァンニ』シルフィード、『テーマとヴァリエーション』ソリストを踊り、3月NHKバレエの饗宴2013『春の祭典』で4人の若い娘を踊っている。
このほか、『レ・シルフィード』『火の鳥』『中国の不思議な役人』『時節の色』『真夏の夜の夢』『エチュード』『牧神の午後』『ペトルーシュカ』(フォーキン振付)、『月に寄せる七つの俳句』『タムタム』『鳥』『カルメン』、ベジャール振付『くるみ割り人形』などに出演。
 

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(c)Nobuhiko Hikiji

梅澤紘貴 Hiroki Umezawa
東京都練馬区出身。5歳よりバレエを始める。2005年、東京バレエ学校を経て東京バレエ団に入団、同年アロンソ振付『カルメン』で初舞台を踏む。ノーブルな雰囲気を持ち、爽やかでシャープな踊りが魅力。作品に真摯に取り組み、成長を続けている。
05年『ギリシャの踊り』『春の祭典』『ボレロ』に出演し、06年、マラーホフ版『眠れる森の美女』カラボスのお付き、ポロネーズなどを踊った。また、〈ベジャール=ディアギレフ〉でベジャール振付『ペトルーシュカ』、第22次海外公演で『火の鳥』、第11回世界バレエフェスティバルの特別プロ『ドン・キホーテ』でセギディーリャを踊り、続く『ドナウの娘』バレエ団初演に出演。またベジャール振付『くるみ割り人形』でボーイスカウト、クリスマス・ツリー、花のワルツなどを踊る。07年『白鳥の湖』でマズルカ、『ラ・シルフィード』で青年たちを踊り、〈ニジンスキー伝説〉でフォーキン振付『ペトルーシュカ』に出演している。08年には第23次海外公演で『舞楽』などに出演し、『ドン・キホーテ』で闘牛士、『ジゼル』でパ・ド・ユイットを初めて踊り、続く『ザ・カブキ』で現代の勘平を初めて演じた。09年〈ベジャール・ガラ〉でベジャール振付『ペトルーシュカ』で4人の男、マカロワ版『ラ・バヤデール』バレエ団初演で6人の苦行僧、『くるみ割り人形』でねずみの王様、花のワルツのソリストを初めて踊った。10年〈マニュエル・ルグリの新しき世界〉『ホワイト・シャドウ』世界初演に出演し、『シルヴィア』バレエ団初演でイアセイオンに抜擢された。続いて『オネーギン』バレエ団初演に出演し、〈奇跡の響演〉『ペトルーシュカ』4人の男、『M』円舞曲を踊った。11年『ダンス・イン・ザ・ミラー』バレエ団初演に出演し、『ボレロ』で第2ソリストを初めて踊った。12年、新制作“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”で青い鳥、フォーチュン王子、4人の王子を踊った。パリ・オペラ座ガルニエ宮での『ザ・カブキ』で現代の勘平を演じ、〈横浜ベイサイドバレエ〉で『ギリシャの踊り』二人の若者を初めて踊った。続いて、『くるみ割り人形』でピエロ、ロシアなどを踊ったほか、ベジャール振付『くるみ割り人形』で猫のフェリックスに抜擢された。
13年1月、“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”で青い鳥、フォーチュン王子、4人の王子を再び踊った。続く全国縦断公演では『火の鳥』パルチザン、『ギリシャの踊り』パ・ド・ドゥ、二人の若者、『テーマとヴァリエーション』ソリスト、『スプリング・アンド・フォール』を踊っている。
このほか、『バレエ・インペリアル』『シンフォニー・イン・D』『時節の色』『中国の不思議な役人』『エチュード』『白の組曲』などに出演。
 
「ねむれる森の美女」のあらすじ
イラスト:永井郁子
 
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 ある国の王さまと王妃さまに、オーロラという名のあいらしいお姫さまが生まれました。お城ではお祝いのパーティが開かれ、おおぜいのお客さまや妖精たちが招かれました。けれど、ひとりだけパーティに招かれなかった妖精カラボスが、おこってお城にのりこんできました。カラボスは「オーロラ姫は16さいのたんじょうびに針で指を刺して死ぬ」とのろいをかけます。しかしリラの精は「姫は死にません。私が守ってねむらせ、100年後に姫を愛する若者がくちづけすれば、ねむりから覚めるのです」と言いました。
 オーロラ姫は16さいになると、かがやくばかりのうつくしい姫になりました。4人の王子がプロポーズにやってきて、姫と踊ります。そこにお婆さんのかっこうをしたカラボスがやってきて、糸つむぎのどうぐをわたします。姫はめずらしそうに手を取るうちに、針で指を刺してたおれてしまいました!けれどリラがやってきて、姫とお城のすべてをねむらせて森でおおってしまったのです。
 
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 100年がすぎ、リラはデジレという名の王子にオーロラ姫のまぼろしを見せます。姫の美しさに夢中になった王子は、リラの精にみちびかれて森へ行き、姫にくちづけをします。すると姫が、そしてお城のすべてが目覚めました。
 
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 姫と王子の結婚式が行われることになりました。きらきら光る宝石の精たち。幸せの青い鳥とフロリナ王女。赤ずきんとおおかみ。シンデレラと王子。しらゆき姫・・・。童話の主人公たちがお祝いにかけつけ、さいごはオーロラ姫とデジレ王子のすばらしい踊りがひろうされて、人々はしあわせな二人をたたえました。
 
PROFILE
チャイコフスキー記念
東京バレエ団
THE TOKYO BALLET
 
 1964年に創設。創立以来一貫して、古典の全幕作品から現代振付家の名作まで幅広いレパートリーを誇っており、なかでも現代バレエ界を代表する三大振付家──M.ベジャール、J.キリアン、J.ノイマイヤーが東京バレエ団のために振付けた作品は大きな成功を収めている。これまでに、25次710回の海外公演を行っており、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどヨーロッパの名だたる歌劇場に数多く出演し“日本の生んだ世界のバレエ団”として国内外で高く評価されている。2009年、創立45周年を迎えた。12年5月にはパリ・オペラ座ガルニエ宮で26年ぶりに『ザ・カブキ』を上演し、大成功を収めている。14年、創立50周年を迎える。
 
STAFF
総監督:佐々木忠次
原振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
改訂振付:飯田宗孝/友田弘子/佐野志織/高岸直樹
演出・台本:立川好治
舞台美術:永井郁子
※演奏は特別録音によるテープを使用します。