フレッシュ・コンサートVol.3 北村朋幹ピアノ・リサイタル

フレッシュ・コンサートVol.3 北村朋幹ピアノ・リサイタル

1つのリサイタルで、一つの世界観をつくるピアニスト!ドイツで学ぶ俊英“北村朋幹”の演奏にご期待ください。

日 時

2014年11月30日(日)
 14:00

会 場

中央市民会館

出 演

北村朋幹(ピアノ)

料 金

全席指定
一般 2,000円
学生 1,000円
※未就学児童の入場はできません。

公益財団法人越谷市施設管理公社


国内外の音楽賞を受賞するなど、
 
今後の活動が最も期待できるアーティスト
 
“北村朋幹”がフレッシュ・コンサートに登場!
 
若き才能にご期待ください。
 
 
 
 
〜北村朋幹さんより
  コンサートによせてメッセージをいただきました〜
 
 "幻想曲風ソナタ"というあだ名の所以は、その自由な形式にあるとされているが、それは作曲者が意図的に形式を逸脱したというよりむしろ、作品の本質に内在するありとあらゆる表情が、抑えきれずに形式の枠を超えて現れた瞬間であり、これはロマン派音楽のはじまりだと言っても過言はないだろう。
 
 それから約100年続いた時代の後に、ウィーンの新人作曲家、ベルクはピアノのためのソナタで自らの作品群を出発した。師匠シェーンベ ルクが始めた新しい書法は音楽から表情を取り除く方法だったが、ベルクが書く作品にはいつも、その完璧な譜面からは一見想像出来ないほど、失われた前時代の甘い残響が聴こえる。
 
 この時代、クラシック音楽を聴くという のはある意味では、失われた時代を聴くという事なのかもしれない。でも、時代や人を取り巻く環境が変わっても、音楽はそこにあり、我々に変わらない何かを語りかけてくれる。
 
 4曲のロマン派音楽のあとで演奏される、即興演奏のスタイルで書かれたトッカータ、その最後を飾る舞曲には、人間の持つありとあらゆる 表情が内在しており、ニ長調の響きがそれらを全てあたたかく包み込むその様子は我々に、人生と対峙する大きな勇気を与えてくれる。
 
 
 
【プログラム】
ベートーヴェン: ピアノソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
                 "幻想曲風ソナタ"
ブラームス: 幻想曲集 Op.116
 
ベルク: ピアノソナタ Op.1
シューマン: 8つのノヴェレッテンより第8曲 Op.21-8
J.S.バッハ: トッカータ ニ長調 BWV.912
 

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【プロフィール】
 1991年愛知県生まれ。3歳よりピアノを始め、2003年11月、第56回全日本学生音楽コンクール名古屋大会ピアノ部門小学生の部第1位。2004年8月、第9回エトリンゲン国際青少年のためのピアノコンクール(ドイツ)カテゴリーA(15歳以下)第5位。2005年3月、第10回浜松国際ピアノアカデミーに参加、同コンクールにて第4位。同年8月第3回東京音楽コンクールにおいて、第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞。2006年11月、第6回浜松国際ピアノコンクール第3位。2008年8月、第9回シドニー国際ピアノコンクールにおいて、第5位ならびに3つの特別賞(シューベルト作品、コンクールのためのオーストラリア人作曲家による新曲作品に対する最優秀演奏賞を含む)を受賞。
 演奏活動としては、2005年6月に茨城県水戸市佐川文庫多目的ホールにて初めてのリサイタルを開催、以後日本各地でリサイタルを行う。2007年以降は「東京の夏」音楽祭や「中之島国際音楽祭」、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〈熱狂の日〉音楽祭」などの音楽祭にも出演、2009年にはフランス・ドイツでもリサイタルを行った。
 2011年には待望のソロ・デビューCD、「遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」(フォンテック)が発売され、好評を得ている。
これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などの定期演奏会に出演するほか、シドニー交響楽団や国内外の主要オーケストラと共演。
 その他、テレビ朝日系「題名のない音楽会」やNHK「ぴあのピア」NHK-FM「名曲リサイタル」などにも出演。
 愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学。2011年よりベルリン芸術大学に在学。ライナー・ベッカー、伊藤恵の各氏に師事。