No.413 サンシティ名画劇場「人魚の眠る家」
娘を殺したのは私でしょうか―。離婚寸前の夫婦のもとに、ある日突然、届いた知らせ。「娘がプールで溺れた―」。愛するわが子は意識不明のまま、回復の見込みはないという。奇跡を信じる夫婦は、ある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく―。この愛の結末に涙が止まらない。衝撃と感涙のミステリー超大作。
日 時 |
2019年4月19日(金)
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20日(土)
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会 場 |
小ホール |
出 演 |
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料 金 |
1,000円 |
●公式サイトURL http://ningyo-movie.jp
●公益財団法人越谷市施設管理公社
東野圭吾作家デビュー30周年を記念して書かれ、その衝撃的な内容に話題沸騰、累計100万部に迫る、今、最も売れている東野圭吾の禁断のベストセラー小説を映画化。
離婚寸前の夫婦のもとに、ある日突然、届いた知らせ。「娘がプールで溺れた—」。愛するわが子は意識不明のまま、回復の見込はないという。奇跡を信じる夫婦は、ある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく—。
すべてを投げ打ってわが子を守り抜こうとする母・薫子役を篠原涼子。世界でも前例のない技術で娘を回復させようとする父親に西島秀俊。次第に技術の力に盲目的になる研究員に坂口健太郎、その恋人役に川栄李奈、そして田中泯、松坂慶子ら世代を代表する実力派の俳優陣が集結。日本映画会界の鬼才・堤幸彦監督が自らの集大成として挑む意欲作。先の読めない怒濤の展開、想像を絶する衝撃のクライマックスを経て明かされる秘めた思い。愛する人を持つすべての人の心を揺さぶる感動作が誕生した。
自分の愛する存在が、健やかに眠っているようにしか見えないのに、もう命はありませんと宣告されたらどう感じるか。そしてどうするか。単純そうで複雑なこの問題に向き合うことから、私の執筆作業は始まりました。自分は受け入れられるだろうか、自分が受け入れられたとしても、受け入れられないという者たちがいたらどうすればいいのか。物語を進めれば進めるほどに次々と難問が立ちはだかります。今回は、あらすじを立てて肉付けしていく、という書き方は出来ませんでした。壁に当たるたびに立ち止まり、苦悶しました。書き上げた今も、何らかの答えに到達出来たという自信はありません。ただし、エンタテインメント作家としての役割だけは果たせたのではないかと自負しておりました。この物語を映画化したいという話を聞き、驚きました。拙作が映像化されることは多いのですが、この重たいテーマだけは敬遠されるだろうと予想していたからです。映画を観て、自分の認識が間違っていたのだと気付きました。やはり映像のプロは違いました。プロの役者は違いました。描かれているテーマは重く、ドラマは深く、派手なアクションシーンはありません。しかし間違いなく一級品の娯楽作品になっていました。私が密かに自負していた原作の「売り」を、見事に再現してもらっていました。原作者が泣いたらかっこ悪いという思いから懸命に涙は堪えましたが、皆さんには遠慮なく泣いてくださって結構です。
監督/堤幸彦
原作/東野圭吾
出演/篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲史、田中泯、松坂慶子 他
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