No.402 サンシティ名画劇場「泥棒役者」

No.402 サンシティ名画劇場「泥棒役者」

次々と“別人”に間違えられる【泥棒】。正体を隠すために【何役】も必至に演じるハメに・・・。泥棒が心のカギもあける!?超!喜劇!!エンターテイメント!!!観れば笑いに隠された“愛”にホロリとさせられるはず。

日 時

30年5月25日(金) ・ 26日(土)
 10:00/14:00/18:30

本編時間

1時間54分

会 場

小ホール

出 演

料 金

1,000円
割引券持参800円

公式サイトURL http://dorobou-yakusha.jp

公益財団法人越谷市施設管理公社


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西田征史監督の長編映画デビュー作で大ヒットとなった『小野寺の弟・小野寺の姉』(14)から3年、待望の長編映画第2作『泥棒役者』(監督・脚本)がついに完成。本作は、2006年に作・演出した舞台「泥棒役者」を、自身が映画リライトし監督をする完全オリジナル作品。昨年、脚本を手掛けたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年度前期)では、通期視聴率が22.8%となり、今世紀第3位の記録を樹立し、お茶の間にも多くのファンを獲得、また熱狂的なファンを持つ長編アニメ『TIGER & BUNNY』(タイガー・アンド・バニー)のシリーズ構成を手掛けるなど、まさに多彩な西田征史の新たなるステージがスタートする!

キャストにも実に豪華な面々が顔をそろえた。その筆頭が、主人公・大貫をはじめを演じる丸山隆平(関ジャニ∞)。単独の映画主演は本作が初めてとなる。丸山が演じるのは、かつて泥棒家業に手を貸したことのある“元・泥棒役”。現在は真面目に働いているのだが、かつての仲間に脅されて忍び込んだ豪邸で、なぜか次々と別人に間違えられてしまい、自分の正体を隠すために、その勘違いされた“役柄”を役者のように次々と演じるハメになってしまう・・・。という“泥棒役者”ぶりは、絶妙な味わいの一言。切実ゆえにおかしく、かつキャラクターと相まって独特のペーソスを醸し出している。

そして、はじめが盗みに入る豪邸の家主で、新作のアイデアに悩む大御所の絵本作家・前園俊太郎には、市村正親が配された。マッシュルームカットにカラフルなファッション、加えて妙なテンション。はじめや訪問者たちと織り成す“噛み合ない”会話劇のコメディセンスには、まさしく名手ならではと唸ることだろう。

さらには、前園邸に飛び込みで売り込みをかける冴えないセールスマンの轟良介にユースケ・サンタマリア、前園邸に訪れる新人編集者・奥江里子役に石橋杏奈、はじめを脅しともに前園家に盗みに入る昔の仲間・畠山則男に宮川大輔がそれぞれ快(=怪)演、閉ざされた空間に奥行きをもたらす。

また、はじめの恋人・藤岡美沙には「とと姉ちゃん」でも西田監督とタッグを組んだ高畑充希、前園の隣人・高梨仁に舞台版「泥棒役者」で主人公の泥棒役を演じた片桐仁、厳格な奥の上司の編集長・米村真由美役で峯村リエも参戦。超個性的な役者陣が彩りを添えた西田監督渾身の一篇、観れば笑いに隠された“愛”にホロリとさせられるはずだ。

 

 

 

 

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小さな町工場で真面目に働いている大貫はじめ(丸山隆平)は、気立てがよくて優しい恋人の藤岡美沙(高畑充希)と、ささやかながらも幸せな同棲生活を送っていた。迎えた美沙の誕生日、久しぶりに出かけようと待ち合わせていたところ、はじめの前に思いもよらない人物が現れる。かつて、泥棒稼業に手を貸して、ともに盗みをはたらいていた畠山則男(宮川大輔)だった。出所したばかりで働き口がなく、再び盗みを計画した則男は鍵開けの名人だったはじめを仲間に引き入れる機会をうかがっていたのだ。即座に断るはじめだったが「美沙に泥棒だった過去をばらす」と脅され、泣く泣く、とある豪邸に忍び込むことに。

そこへ、不意に訪問者が玄関に入ってきた。轟良介(ユースケ・サンタマリア)と名乗るセールスマンは、はじめを“豪邸の家主”と勘違いして、油絵の教材セットを買って欲しいと熱烈なセールストークを展開しはじめる。何とか追い返したのもつかの間、今度は“本物の家主”である絵本作家の前園俊太郎(市村正親)がリビングに現れた。死角にいた則男はうまく身を隠すが、はじめはばっちり目が合ってしまう。ところが前園をははじめを“出版社から来た編集者”と思い込み、その前提でどんどん話を進めていく。成り行きで編集者になりきり、何とか場を乗り切ったはじめだが、今度は屋敷にやってきた本物の編集者の奥江里子(石橋杏奈)に絵本作家の前園と勘違いされてしまう。編集長の米村真由美(峯村リエ)よりつかわされた奥は、前園と初対面だったのだ。今度は前園として立ち回らざるを得なくなるはじめ。

そんな中、はじめは、幼少期に大好きだった絵本「タマとミキ」の作者が前園だと知る。早くに両親を失くして、孤独の中、手先の器用さを重宝されて泥棒稼業の道に進んでしまったはじめにとって「タマとミキ」は唯一の心のよりどころだったのだ。前園を見ると態度を改めたはじめは、「先生ほどの才能があればパッと企画も書けるはず・・・」と編集長の役を演じながら、知ったような口をきいてしまう。だが、本当に書かせたいなら作家を信じて欲しいと論され、ますます心酔。しかし、待てども前園の企画は仕上がらない。

いっこうに屋敷から逃げ出せず、状況ごとに様々な【役】を演じ分けてきたはじめにも、だんだん無理がでてきてしまうように。しかもクローゼットに身を隠している則男はなおも虎視眈々と金庫の中身を狙っている様子。そこへ、前園家の隣に住む自称ユーチューバーの高梨仁(片桐仁)も訪ねてきて、はじめを取り巻く様相は、いっそうカオスに。果たして、はじめは自分の正体を隠したまま、自分のことを信じて待つ恋人の美沙の元へ無事に帰ることができるのか・・・?!

 

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監督・脚本/西田征史

 

出演/丸山隆平、市村正親、石橋杏奈、宮川大輔、片桐仁、高畑充希、峯村リエ、ユースケ・サンタマリア、向井理、片桐はいり 他

 

 

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