No.350 サンシティ名画劇場「愛、アムール」

No.350  サンシティ名画劇場「愛、アムール」

パリ、音楽家の夫婦。人生の最終章を、ともに生きると決めた至高の愛の物語。

日 時

2014年1月24日(金) ・ 25日(土)
 10:00/14:00/18:30

本編時間

2時間07分

会 場

小ホール

出 演

料 金

1,000円
割引券持参800円

公式サイトURL http://www.ai-movie.jp/

公益財団法人越谷市施設管理公社


2013年 米国アカデミー賞 外国語映画賞 授賞!
2012年 カンヌ国際映画祭 パルムドール〈最高賞〉
 
 
あなたのすべてを見届ける。
人生の旅の終わりに、男は、女は。
名匠ミヒャエル・ハネケが描き出す、最期の、そして至高の愛。
 
2年連続カンヌ最高賞に輝く M.ハネケ監督が描く「愛の終末」
 
名だたる巨匠、名手が顔を揃えた2012年のカンヌ映画祭で2年連続の最高賞パルム・ドールを獲得したのは、痛ましくも端正な愛の物語だった。
『ファニーゲーム』『ピアニスト』と数々の作品を発表してきたミヒャエル・ハネケ監督。疑惑と不信。狂気。沈黙と暴力。その冷徹な世界観と豪腕で世界中の 映画ファンを震撼させてきた名匠は、2009年、悪意に取り憑かれた村の悲劇を描いた『白いリボン』でカンヌを席巻。
その彼が次に見据えたのは、意外にも、ひと組の夫婦の静かな老境、その愛の行く末だった。

 

アカデミー賞など国際賞レースでも注目を浴びる、
最高のスタッフ、キャスト陣
 
夫ジョルジュを演じるのは、1966年の世界的ヒット作『男と女』に主演したジャン=ルイ・トランティニャン。彼をイメージして執筆された脚本、その1シーン1シーンを、名優は、卓越した表現力でさらに印象づける。
妻アンヌには、戦後の広島を舞台にしたアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』でヒロインを演じたエマニュエル・リヴァ。オーディションでア ンヌ役を得た彼女は、往年の美貌に加え、年を重ねて磨かれた存在感で難役を見事に演じきった。ともにフランスを代表する名優、齢80を越えたふたりが見せ るのは、熟成された男と女の人生そのものである。
さらに、彼らの娘エヴァ役にはハネケ作品『ピアニスト』でカンヌ映画祭女優賞を受賞したイザベル・ユペールが扮し、夫妻の愛弟子のピアニスト役には、ヨーロッパでその名を高める現代ピアニスト、アレクサンドル・タローが実名で登場。劇中音楽も担当している。
カンヌの栄冠に続き、ヨーロッパ映画賞では作品、監督、男優、女優、脚本、撮影の主要6部門にノミネート。そして米・アカデミー賞においても注目を集めること必至の、至高の愛の物語。
愛する者が死に臨む、その姿を見届けることは、はたして愛の終焉か。それとも幸福の完成なのか。名匠と最高のキャスト陣は、静かな熱を持って、究極の問いを投げかける。

 

 
「素晴らしい」
「何が?」
「人生よ。かくも長い、長き人生───」
 
Story
「今夜の君は、きれいだったよ」
夫は妻に、いつものように語りかけた。
夫ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティ二ャン)と妻アンヌ(エマニュエル・リヴァ)。パリ都心部の風 格あるアパルトマンに暮らす彼らは、ともに音楽家の老夫妻。その日、ふたりはアンヌの愛弟子のピアニスト、アレクサンドル(アレクサンドル・タロー)の演 奏会へ赴き、満ちたりた一夜を過ごしたのだった。
翌日、いつものように朝食を摂っている最中、アンヌに小さな異変が起こる。突然、人形のように動きを止 めた彼女の症状は、病による発作であることが判明。手術を受けるも失敗に終わり、アンヌの体は不自由に。医者嫌いの彼女が発した「二度と病院に戻さない で」との切なる願いを聞き入れ、車椅子生活となった妻と、夫は自宅でともに暮らすことを決意する。
当初、時間は穏やかに過ぎていった。誇りを失わず、これまで通りの暮らし方を毅然と貫くアンヌ。それを支えるジョルジュ。離れて暮らす一人娘のエヴァ(イザベル・ユペール)も、階下に住む管理人夫妻も、そんな彼らの在り方を尊重し、敬意をもって見守る。
思い通りにならない体に苦悩し、ときに「もう終わりにしたい」と漏らすアンヌ。励ますジョルジュ。ある日、夫にアルバムを持ってこさせたアンヌは、過ぎた日々を愛おしむようにページをめくり、一葉一葉の写真に見入る。
アンヌの病状は確実に悪化し、心身は徐々に常の状態から遠ざかっていった。母の変化に動揺を深めるエヴァ。それでも、ジョルジュは献身的に世話を続けた。しかし、看護師に加えて雇ったヘルパーに心ない仕打ちを受けたふたりは、次第に家族からも世の中からも孤立していく。
ついにふたりきりになったジョルジュとアンヌ。終末の翳りが忍び寄る部屋で、夫はうつろな意識の妻に向かって、懐かしい日々の思い出を語り出す――。
 
 
◆監督・脚本/ミヒャエル・ハネケ
 
◆出演/ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール
    アレクサンドル・タロー、ほか
 
 
※当日割引券(チラシ)またはこのページをプリントアウトし、ご持参の方は200円引き
 (モバイル画面の提示でも割引いたします)
※割引券1枚につき、5名様まで割引いたします。(2014.1月の名画劇場のみ有効)
※満席の場合はご入場をお断りする場合があります。